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昔ばなし

炭焼藤太




 京都のある中納言には、大へんみにくい顔立ちの姫がおった。姫の将来を心配した中納言は姫に、北野天満宮に百ヵ日の祈願をするように申しつけた。
 さて、満願の日となり、姫におつげがあった。
 「これ姫よ、奥州信夫の郡、平沢村に藤太という者がいる。その者がお前の夫となる。」
 姫からそのことを聞いた中納言は、早速、姫に乳母をつけてみちのくへ旅立たせた。

 京都から奥州へ幾日もの長い旅をして藤太の住む平沢村の山の中の一軒家にようやくたどりついたのは夕やみのせまるころ。藤太は毎日裏山で木をきり、炭を焼いていた。「はるばる京から参りました」と声をかけるとふりむいたのは真黒な若い男。「藤太どの、中納言の姫をめとってくだされ」藤太は乳母からくわしい話を聞き、姫を妻にした。

 ある日のこと、妻が中納言家から持参したお金を藤太に渡し「戸棚を買ってきてください」と言った。藤太は金を持って出かけたが、しばらくして戸棚を買わずに帰ってきた。わけをたずねると、「池に鴨が泳いでいたんで、お金をぶっつけてみたんじゃ」大切なお金を投げたと聞いて妻は涙を流して「情けない、勿体ない」と言うと、「そだの裏山ほればなんぼでもある」と妻をつれて裏山を掘ってみせた。裏山からは、本当に沢山の黄金がでてきたのであった。
 金の値打ちを知らなかった藤太は長者となり、吉次、吉内、吉六という三人の子宝にも恵まれた。
 その後、長男の吉次は奥州の黄金を京に運ぶ有力商人、金売り吉次となり源義経と旅をすることとなる。

 
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