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昔ばなし

七日淵と流れ馬




 昔、富久山の堂坂を流れる阿武隈川の下流で断崖につきあたって、川が屈曲し、水が西に向かって流れるようになっている自然の渦巻があった。
 この渦巻に入った者は人でも馬でも巻き込まれて七日間は出ることができず必ず死んでしまうので七日渕と呼んで土地の人は恐れていた。
 ある年の観音様の祭礼の日、子馬を引いて参詣に出かけたじいさまが子馬と一緒に川を越えようとしたところ子馬が流されて七日渕の渦の中へ入ってしまった。
 じいさまは、一生けんめい子馬を助けようとしたのだが自分まで渦に飲み込まれそうなので泣く泣くあきらめて、観音様に参詣して家へ帰って行った。
 そうして七日たった朝のこと、死んだと思ってあきらめていた子馬が観音様のお札を背中にして家にひょっこり帰ってきた。
 さあ、じいさまはたまげるやら喜ぶやら「これは観音様のお恵みじゃ」と大さわぎしてさっそく観音様にお礼のお参りに行った。
 その話が近郷近在に伝わって十一面観音様が馬頭観音様として知れわたり大賑わいの観音様になったと伝えられている。

 
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