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昔ばなし

あくどのカッパ
(三春の昔ばなし)



 昔むかし、三春の垢潜(あくど・今の青石地区)の住人の文仁どんが田仕事をして、川のそばでちょっと一ぷくをしていると、カッパが川から顔を出してたのみがあると言う。「俺はこの川の上流の滝つぼに住んでいるカッパだが、黒く光るものが滝つぼにあって困っている。それを引き上げてもらえないだろうか」と涙を流している。文仁どんは同情して、川に入って引き上げたところ、あがったのは馬鍬だった。カッパは、たいそう喜んで、お礼がしたいという。文仁どんは「馬鍬がもらえればお礼などいらない」と言うと、カッパは「どうしてもお礼がしたいから、明朝まだ夜が明けきれる前に、この滝の上流の早坂に出向いてくれ」と言う。
 さて明朝、一番鶏が鳴くのを待って、文仁どんは小僧を供にしてに早坂にいそいだ。さて早坂で待っていると、鈴をつけたカマスがドスンドスンとやって来る。「これは俺のもらうものではない!」と腰の刀で斬りつけるとカマスからお金が沢山でてきた。文仁どんは驚いたり喜んだりしたが、そのうち欲が出てきて、世間に知られてはまずいと思い、小僧を斬り殺してしまった。そしてふり向いてカマスをみるとお金はぜんぶ石ころに変わっていた。 おしまい

 
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